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シャングリ・ラ
池上 永一著角川書店 (2005.9)通常2-3日以内に発送します。

やっと読み終わった・・・。長かったなぁ。
「これはヤバイ。面白い!」と半分ぐらいまでは、結構な勢いで読んでいたんだけど、途中でちょっと飽きちゃった。

とりあえず、設定が面白い。森林化していく東京。空高くそびえる空中都市”アトラス”。森に追われる貧民とアトラスに入居できるエリートたち。
なんでそんなことになってるかというと、地球の環境汚染が著しく、世界は炭素経済へと移行してるんだわな。炭素を多く出す国はその分、炭素税がかけられる。要するに環境汚染してる分だけ金を払えと、そういう経済。これ理論的にはいいよね。
そこで日本が考えたのは、二酸化炭素を吸収するために、国土を森林化してしまうこと。当然日本みたいな狭い国土が森林化すれば、人間は住処を失うことになる。そして選ばれし者は空中都市へと移り住み、地上に残された民は難民となり、熱気とスコールに襲われる毎日。
そんな東京を舞台に、ゲリラ総統、國子(女子高生)。その國子の育ての親、ニューハーフで最強のモモコ。アトラス側には、炭素経済をあやつる”カーボニスト”の香凛(ガキ)。特権階級にいて、特殊な能力を持つ美邦(ガキ)。言ってしまえば、そんなガキどもを中心に話は進む。

簡単に言えば、20万の難民を抱える國子は政府と戦い、アトラスに難民を移住させたい。その戦いに絡んで、色んな事情が出てくるのね。最終的にはアトラス建設の秘密にたどり着く。が!結局アトラス建設の秘密っていうのが意外にどうでも良かったりするので、後半が面白くないのかも。

前半、巨大ブーメランで戦う國子とか、擬態する戦車とか出てきてSF心をくすぐられるんだけど、最終的には角川映画になっちゃった。人が死んでいくグロイ描写とか、近代なのに古くさい階級が出てきたり、攻撃する植物が出てきたりと、B級SF映画な展開に・・・。そもそも人柱ってところがどうなのよ。宣託って。終盤は古代神話になってきたし。
いや、面白いのよ。でもこの面白さって本当に角川映画なのよ。
こうなったら是非とも、映画化して欲しい。角川さんに。執事なんて絶品でしょうよ。
小説としては、不死身な女たちの戦いを半分くらいにして、もうちょっと人間的な係わりみたいなのを突っ込んで欲しかったな。

草薙は結局それでいいのか?っていうのが気になる。そんでもって、たかだかコンピューター1台の暴走で核ミサイルが発射されるシステムって!それで世の中成り立ってるわけがない。そここそ、ちゃんとしないと環境汚染うんぬん言ってられないでしょ。アタマいいんだか、悪いんだかの展開だよ。
けなしてるわけじゃないの。ちょっと惜しいの。構想はいけてるのに展開が・・・みたいなことなの。惜しい!面白いけど惜しい!
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シャングリ・ラ発売元 本を読む女。改訂版【2006/07/05 00:41】
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