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ぶらんこ乗り
いしい しんじ
新潮社 2004-07
評価

by G-Tools , 2007/06/09




いしいしんじさんの本を読むのは初めて。
最近、読書ブログでこの平仮名だけの名前を度々見かけ、気になってたところ本屋で手に取った本がなんだか魅力的だったので、初読。

未熟な語り口と平仮名ばかりの文章に子供向け?と思いきや、おかしさあり、哀しさあり、優しさありでとても良かった。大人の童話みたい。

誰よりもぶらんこに上手く乗り、頭がよく、素敵なお話をたくさん書いた弟。そんな弟が残したノートを見つけ、そのノートを読みながら弟との日々が語られる。
まず、弟の書くお話がとても素敵。なんだか怖いような話もあるけれど、そもそも童話って結構怖い話多いし。
そして弟が残している挿絵もいい。お話は上手いのに、絵はこんなか!みたいな幼稚さがなんか弟の子どもらしさを唯一感じさせるようで、いい。
絵描きの母さんと、額縁を作る父さん。このおっとり両親もいい。
なんてたって、庭の木にブランコ作ってくれる父親はいい。
そして”指の音”。犬の名前。毛がほとんど抜けているお腹に人々のメッセージを載せて走り回る”指の音”。
弟が描いたお話、ブランコに乗るようになったこと、声を出せなくなったこと、動物の話を聞くようになったこと、弟が独りだったこと・・・ノートをめくりながら弟のことを思い出すお姉さんが、弟が好きだったんだなと伝わる優しさで語ってる。
登場人物が全員優しいんだな。
何よりも賢い弟の優しさに泣いてしまった。

とても気持ちよく読める本。
弟の作った話の中で、象のローリングが気になって気になって。
象の足元に転がってる黒い玉。あれが鳩を丸めたもんだっていうんだから、衝撃的。違うとわかっていても、つい「知ってる?あれってね鳩なんだよ」って言いたくなっちゃう。
そういうお話がいっぱい。

いしいしんじさん。他の本もタイトルからとても気になるので、もっと読んでみよう。

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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学





cakeさん、コメントありがとうございます。
そして私のうっかりで承認が大変遅くなってしまいましたe-263
本当にごめんなさい!もうここは見てないかもしれないけど、心よりお詫びします。
【2008/01/06 21:33】 URL | momo #-[ 編集]
はじめまして、こんばんわー。
ネットサーフィンしてたらここにたどりつきました。
私もいしいしんじさんの本ではじめて読んだのはぶらんこ乗りで、
しかもすごく印象に残っていた本だったので、少しコメントを。
ローリングは不思議な話ですよねー。嘘なのか本当なのか。でもたとえ嘘でも、一度聞いてしまえば人の心のどこかに住み着いてしまうようなお話だと思います。
私がこの本を読んだ当時は中学生だったんですが、読み終わったあとにどっぷりはまっていた自分に気づいて、しばらくは暇さえあればこのお話を頭の中でぐるぐる思い出していました。
それまで本にかじりついた経験がなかった私にとっては衝撃的な作品だったなあ、と今振り返ってしみじみ思います。
この本に出会えてよかった、もっと言えばこの本が生まれることができた世の中でよかったって感じます。
いい本です、本当・・・・。
では、夜分すみませんでしたー^^;

【2007/10/16 00:40】 URL | cake #-[ 編集]














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